コートジボワール国大アビジャン圏社会的統合促進のためのコミュニティ緊急支援プロジェクトが開始になります。

コートジボワール国大アビジャン圏社会的統合促進のためのコミュニティ緊急支援プロジェクトが始まります。

コートジボワール政府は、「社会的調和促進プログラム（2012年-2015年）」を策定し、紛争影響コミュニティが抱える社会インフラ施設のリハビリ、それを通じた雇用状況の改善が、社会的調和を促進するために緊急的に取り組む必要があるとしています。特に、アボボ・コミューン、ヨプゴン・コミューンでは、難民や国内避難民の多くが定住を求めて流入したため、都市化が進むとともに社会インフラ施設の不足が喫緊の課題となっています。社会インフラ施設としては土木（道路及び排水）、建築（保健及び学校）に対するニーズが高く、また雇用状況改善に関しては、若年層が当面の現金収入を確保しつつ、将来的に安定した雇用の機会を得るような施策を講じることが、紛争影響コミュニティの安定には不可欠となっています。これに対し、コミューンによってレベルの差はあるものの、地区（カルティエ）ごとに伝統的首長を中心として自主的に生活改善に取り組む姿勢が見られ、市役所はこれらの自主活動を支援している状況です。住民は50名の住民代表からなる公聴会を通じて、開発計画へ参画し、コミューン・オフィスは、住民に対して首長及び仲介人を介して住民との関係構築を図っています。このように、コミューン・オフィスが本来実施すべき業務を確実に実施することによって、住民からの信頼を得ることが、コミュニティの安定にとって極めて重要となっています。

このような状況を踏まえ、本プロジェクトでは、コミューン・オフィス職員のプロジェクト実施監理能力の強化を行うとともに、フロー効果（雇用機会の提供）及びストック効果（社会インフラの整備による生活環境改善）によりコミューンに裨益する社会インフラ整備を行うことで「平和の配当」を住民に実感させ、コミューンの安定と社会的統合に資することを目的として実施します。