コンゴ民主共和国国立生物医学研究所拡充計画準備調査が開始になります。

2016-06-09

コンゴ民主共和国国立生物医学研究所拡充計画準備調査が開始になります。

中部アフリカに位置するコンゴ民主共和国(以下、「コンゴ民」という)は、大陸第二位の広大な国土(234.5万km2、日本の約6倍)を有しており、周辺9カ国と国境を接することから、コンゴ民の平和や安定は地域に多大な影響を与えてきました。また高温多湿の気候から、エボラ出血熱を含む熱帯感染症の発生・流行国となってきました。保健分野においては、短い平均寿命や高い5歳未満児死亡率・妊産婦死亡率が脆弱な保健システム・限られたサービスデリバリー能力を示しているほか、過去7回にわたってエボラ出血熱の流行を経験しています。こうした背景のもと、コンゴ民政府は国家保健計画(PNDS、2011~15年)を策定し、「全国民への質の高い基本医療サービスの提供」を目標とし、中でもエボラ出血熱をはじめ、結核、マラリア、HIV/エイズ等の感染症対策を最重要課題と位置付けています。

コンゴ民では、感染症対策を担う唯一の中央機関として、国立生物医学研究所(以下、「INRB」という)が1984年に設立され、①優先疾患に関する各種生物医学的研究、②地域的・世界的に発生する疾病に対する検査手順の標準化やグッドプラクティスに関するリファラルセンターとしてのコンゴ民の検査機関ネットワークの統括、③研究者・技術者に対する研修の実施、④国内外の大学との連携による修士/博士課程の若い国内研究者の研究支援等(首相令No.13、2013年1月22日)の役割を担っています。

INRBには国際的なネットワークを有する中核的研究者が所属し、多剤耐性結核、ウイルス性出血熱の検査、診断、基礎的研究を実施しています。また、長崎大学熱帯医学研究所やガーナ野口記念医学研究所とも共同研究の実績を有し、2015年5月にはエボラ研究の功績からINRB所長がフランスの医学賞を受賞するなど、国際的な研究機関として高く評価されています。

しかし、INRBでは細胞培養・増殖を伴う診断及び研究に必要な施設・機材、並びに研修施設が不足しており、病原体の同定、基礎的研究、医療従事者や研究者の育成に支障をきたしています。今後、コンゴ民国内及び国際的な感染症対策を講じる上で、必要な施設・機材を整備することにより、病原体を安全、迅速かつ正確に扱うことのできる機能をINRBに具備させることは喫緊の課題です。このような背景のもと、コンゴ民の感染症対策の中心機関であるINRBの検査・研究・研修実施体制の強化を図るべく、INRBの施設・機材の拡充をする無償資金協力の要請が日本政府になされました。

本事業はINRBの検査・研究及び研修実施のための施設・機材拡充を実施することにより、熱帯感染症等の病原体の同定、基礎的研究、医療従事者や研究者の育成促進を図り、コンゴ民及び中西部アフリカにおける感染症対策の取り組み強化に寄与するものがプロジェクト目標です。

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