コンゴ民主共和国柔道スポーツ施設建設計画準備調査が始まります。

2017-01-06

コンゴ民主共和国柔道スポーツ施設建設計画準備調査が始まります。

コンゴ民主共和国の貧困削減・成長戦略政策(DSCRPII、2011-2015)では、同政策文書の柱「2.基本的な社会サービスへのアクセス改善と人的資本の強化」の中で、紛争影響国として治安の不安定さと雇用不安を抱える同国において、その影響を最も受けやすい青少年の健全な育成を目的としたスポーツ振興の必要性を掲げています。

同国において、柔道は数あるスポーツの中でもサッカーやバスケットボールと並んで人気があると言われ、コンゴ全国柔道連盟によると、首都キンシャサ市内には122 の柔道クラブがあり、競技人口は首都キンシャサで約5,000 人、全国では推定約7,000 人(2015 年、連盟加入団体ベース)に上ります。

また、同国は紛争影響国であるブルンジ、ルワンダからの招待選手を招き、2013 年に第20 回柔道国体を北キブ州ゴマにて「平和のための柔道大会」として開催するなど、スポーツを通じた国際協力・平和の定着推進にも積極的に取り組んでいます。

他方、公共スポーツ施設は、主にサッカー・陸上競技用に建設された国立スタジアムのほかには数が限られ、柔道場に関しては、屋根のある練習場は2箇所しかなく、観客収容設備も有していません。そのため多くの柔道クラブは屋外にキャンバス布を敷いたスペースで練習を行っており、一年の大半を雨季が占める同国において、雨天時に練習が出来ないこと、危険で怪我をしやすいこと、寝技の練習がほとんど出来ないことなどから、同国における柔道振興のためには安全かつ継続的に競技に取り組むことが出来る環境の整備が求められています。

なお、コンゴ民主共和国国家警察(PNC)は警察官の体力や規律の向上を目的に訓練計画に柔道が必須科目として組み込まれ、さらに市民柔道クラブに対して指導を行うなど、同国の柔道競技レベルの向上、柔道競技の普及という観点で重要な役割を担っています。しかし、PNCも、他のクラブ同様に屋根のある柔道場は有しておらず、屋外の地面にキャンバス布を敷いて練習を行なっています。

我が国は2020 年東京オリンピックに向け「Sports for Tomorrow」プログラムを立ち上げ、開発途上国の人々へスポーツの価値を広め、オリンピックムーブメントを推進することを目指しています。本事業は、日本を代表するスポーツである柔道への理解を同国国民の間に広めることにつながり、この目的と合致します。

また、同国に対しては、1972 年に我が国の講道館柔道専門家が派遣され、同国ナショナルチームの選抜と強化、キンシャサ市内の柔道クラブの指導等の取り組みがなされました。当時指導を受けた同国の柔道家が現在では柔道連盟や政府の要職に就いており、またPNCにおいても複数名が柔道指導に従事しています。これら日本の柔道精神を引き継ぐ人材と連携して、柔道、スポーツ振興を推進することで、同国の青少年育成に寄与し、ひいては同国の「平和と安定」に寄与することが期待されます。

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