2016年版開発協力白書の第2章日本の開発協力の具体的取組でタンザニア案件が紹介されています。

2017-07-05

当社が実施しています技術協力プロジェクトの総括である石島久裕が開発協力白書で紹介されています。

2016年版開発協力白書の第2章日本の開発協力の具体的取組の61ページに掲載されています。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000239468.pdf

以下は白書の記事になります。

タンザニア国地域中核病院マネジメント強化プロジェクト 技術協力プロジェクト(2015年5月~実施中)

 タンザニアでは、慢性的に保健人材や医薬品等が不足しており、保健医療施設の効率的な運営と質の高い保健医療サービスの提供が課題となっています。同国内に27か所存在するレファラル病院(RRH)〈注1〉では、病院経営に関する基礎的な知識すらないまま経営されているところも多く、既存の資源の十分な活用や戦略的な病院運営計画の策定ができていません。また、適切な病院機能評価体制の欠如や、市民から構成される病院運営審議会(HAB:Hospital Advisory Board)などによる管理体制が機能していないなどの課題を抱えています。

 このような中、これまでJICAが支援してきた州レベルの保健行政能力強化の取組や、「カイゼン」 〈注2〉による保健医療サービスの質向上の取組をさらに発展させるべく、タンザニアから日本に対し、公立医療機関の中でも課題の多いRRHのマネジメント強化に関する技術協力プロジェクトが要請されました。このプロジェクトでは、病院運営者の計画・管理能力強化および機能評価体制等の強化により管理体制の向上を図るとともに、カイゼン手法による効率化などを通じて、質の高い保健医療サービスが提供されることを目的としています。

 プロジェクトが開始されて以降、病院運営者向けのマネジメント教材および指導者養成ガイドが策定され、17名の指導者が養成されました。その他、年間病院運営計画の策定や財務管理等のテーマについて全27か所のRRHの病院運営者を対象とした研修が実施されています。また、病院内部評価ツールや病院運営審議会の役割・機能等を規定したガイドラインが策定され、12名のHAB指導者も養成されました。カイゼンについては、10名のカイゼン指導者の養成、全27か所のRRH職員の計81名を対象とした研修が実施されており、カイゼンは県レベルで展開されています。

 このような活動を受け、アフリカ8か国より20名、バングラデシュより2名の計22名の保健省関係者や病院長がタンザニアをスタディーツアー〈注3〉に訪れるなど、諸外国の能力強化にも貢献しました。タンザニアのカイゼンの取組は国際的にも評価されており、2015年には保健セクターにおけるカイゼンの適用がDAC賞〈注4〉ファイナリストとして表彰されたほか、2016年には国連南南協力室(UNOSSC)作成の南南協力事例集にもSDGs〈注5〉に貢献する取組として紹介されました。

(2016年8月時点)

注1 レファラル病院とは、高度な専門的知識や経験が要求される、実施に困難を伴う治験・臨床研究を計画・実施できる専門部門およびスタッフを有し、基盤が整備された病院をいう。

注2 カイゼン(KAIZEN)は、日本の製造業の現場で培われて広がった取組で、現在この手法は、国際的に認知されるようになっている。

注3 各団体や企業、NGOなどの活動を視察し学ぶツアーや、企業の新規ビジネスの調査および視察、見本市などのツアー。 開発途上国における社会問題を学び、支援し、現地の方々と、交流するツアーなどが中心。

注4 DAC賞は、開発途上国に広く適用できる革新的な取組みを表彰するため、2014年にOECDの開発援助委員会(DAC)が設立。

注5 Sustainable Development Goals(SDGs)、持続可能な開発目標。

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