タンザニア国KAIZEN指導者研修に参加してきました!

JICAが実施するタンザニア国「保健人材開発強化プロジェクト」に対し、わが社は短期専門家を派遣しております。同プロジェクトでは、タンザニア国の保健医療サービスの質の向上を目指して、5S-KAIZEN-TQMアプローチの全国展開と保健人材育成機関等への導入を支援しています。

2014年5月12日~16日まで同プロジェクトが行うKAIZEN指導者育成研修がタンザニア南西部に位置するムベヤコンサルタント病院で実施されました。本研修の開催は、今年で4回目となります。今回、わが社より私を含め社員2名は、KAIZEN活動を学ぶとともに研修運営をお手伝いさせていただきました。

本研修では、TQMアプローチの手法である5S活動から、KAIZEN活動に移行する医療施設の参加者を対象とし、研修後、各施設においてKAIZEN活動を指導できる人材育成を目的として開催されました。

今年の参加者は、開催地タンザニアから8病院及び保健福祉省の職員計40名、ウガンダ、マラウイ、ケニア、ナイジェリア、スーダンから計20名と大変賑やかな研修となりました。参加者は、各国の鮮やかな色の民族衣装で身をまとい、会場はとても華やかでした!

研修講師は、本プロジェクト内で育成されているタンザニア国内の10名のナショナルファシリテーターが務め、講義や演習指導等、参加者により分かりやすいよう進めていました。本研修を通じて、参加者は問題解決手法であるKAIZENプロセスの理論のみならず、グループ演習を通じて実践方法も学びました。そして、本プロジェクトのモデル病院であるムベヤコンサルタント病院の見学を通じ、現場での好事例を学んだことで実践へのより深い理解を得られたようでした。

その研修成果は、研修の修了式で参加者代表のマラウイ国ムスズ病院の参加者からの素晴らしいスピーチに現れていると思いますので、こちらでご紹介致します。

「5S-KAIZEN手法は、アフリカの病院で多くの問題を抱える私たちの仕事に対するマインドセットを変えてくれました。この研修で出会ったアフリカの兄弟国の参加者と共に、保健医療サービスの質の向上という共通の目標に向けて、互いの国で切磋琢磨し、KAIZENに取り組んでいくことを約束します。」

活発な意見交換や白熱した議論、時折湧きおこるアフリカンジョークによる大爆笑を交えながら、本研修は大盛況のうちに幕を閉じました!

医療現場での複雑に絡み合った問題の解決を行うためには、まずその問題の根源を正しく認識し、適切な対策が取られる過程が不可欠です。そのために、KAIZENツールの使用により、この問題の根源を段階的に明確にしていくことの必要性を研修参加者と共に学んできました。

本研修での成果がそれぞれの参加国の保健医療サービスの質の向上に貢献されていくことを心から祈っております。Good Luck !

高井