モルドバ国医療機材維持管理改善プロジェクト2

「モルドバ国医療機材維持管理改善プロジェクト」に従事するため、9月より再度モルドバ共和国に来ております。前回のブログにも記載致しましたが、本プロジェクトの目的は、モルドバ共和国全土に医療機材管理センター/ユニットを設置・機能させることを通じて医療機材管理体制を構築することを最終目標として、その体制案の検討とともに首都キシナウ市内のパイロット医療施設にその足掛かりとしての医療機材管理センター/ユニットのパイロット組織を構築することとなります。

上記目的を達成するために、まずモルドバ国内における医療機材管理の現状を把握することが必要となります。そこで6月から7月にかけて保健省関連部局をはじめとした保健医療分野の関連諸機関と首都キシナウ市、北部のベルツ市、南部のカフール郡における3次から1次の医療施設を対象とした医療機材管理の実態に関するインタビュー調査を実施致しました。

モルドバ工科大学へのインタビュー調査の様子

モルドバ工科大学へのインタビュー調査の様子

 

 

 

 

 

 

国立共和国医療診断センターへのインタビュー調査の様子

国立共和国医療診断センターへのインタビュー調査の様子

 

 

ベルツ市Family Medicine Center No.1へのインタビュー調査の様子

ベルツ市Family Medicine Center No.1へのインタビュー調査の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カフール郡病院へのインタビュー調査の様子

カフール郡病院へのインタビュー調査の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、本インタビュー調査の結果を踏まえ、モルドバ全土の3次から1次までの254か所の医療施設を対象とした医療機材管理の現状に関するアンケート調査を実施致しました。アンケートの内容は機材維持管理を担当する人材や業務の実施状況だけでなく、維持管理予算、意思決定等の組織に関する事項、さらには本プロジェクトを通じて構築される医療機材管理体制に関する希望や意見といった広範囲かつ多くの質問事項に及びますが、現時点で240か所以上の医療施設から回答を頂いていることからも医療従事者の機材維持管理に対する関心の高さが伺えます。

現在、その結果を集計・分析しており、今後はその結果を踏まえて、保健省のカウンターパートともに医療機材管理を担う組織として設立する医療機材管理センター・ユニットの役割・配置・予算の案を含む設置基準ガイドラインの素案を作成致します。本案は今年12月初旬に開催予定のワークショップにて、モルドバ全土の機材維持管理担当と内容についての協議を行い、最終化することを予定しております。