保健省の人が早退する理由

サッカーアフリカネイションズカップで、なんとザンビアが決勝戦にのぼりつめました。対コートジボアール、延長戦も0-0で終え、PKまで突入しました。

結果、PKを7-8できめ、ザンビアの勝利。

優勝が決まり、街中お祭り騒ぎでした。

翌日は出勤日でしたが、保健省の多くの人が午後にはオフィスを閉め、ルサカ市内でナショナルチームを囲んで開かれる祝賀会に参加していました。

 

 

 

 

 

 

祝賀会の様子う、翌日の紙面

 

 

 

 

 

喜びを隠せないローカルスタッフたち

 

初優勝という快挙に、ザンビア人の心は躍り、地に足がつかない数日を経て、ようやく通常の平穏さを取り戻しました。

 

と、思いきや、保健省の水問題が深刻化しています。なんと、水が出ない日が今日で1週間になりました。通常、2日くらい出ないことはよくありますが、まったく水がでない日が1週間も続き、ついにはストックされていた水も使い果たし、コーヒーを飲んだカップも洗えず、ましてやトイレに使用する水もなく・・・

今日は、「水が出ないので早退する」と言い出す保健省スタッフもいる始末です。

現在“腸チフス”がザンビアでは流行しており、保健省はその蔓延防止のために力を注いでいます。しかし、皮肉にも保健省は水がなく手を洗えない環境であり、スタッフが手洗いを徹底できないとは残念です。

 

2日に1度は雨が降り、外にはたくさんの水があるのですが。

 

 

 

 

 

ある日のルサカ市内の様子です。ここはいつも人々が行きかう道路や広場です。

水がうまくはけず、水たまりをつくり、人々の行く手を阻んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

ある保健センターの入り口。

 

蛇口をひねればきれいな水が出てきて、汚い水は適切に処理される日本の常識が、ここザンビアでは当たり前ではないため、このような状況になった時は、現状を受け入れて、なんとかやりくりするザンビア人から、頼もしさを感じる今日この頃です。

 

ただ、与えられた仕事に関しても、現状を受け入れて、何が何でも責任を持って終わらせてほしいと切に願う毎日でもあります。

 

辰野

 

 

 

 

 

 

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