ニカラグア国セラヤセントラル保健管区二次機能病院建設計画の実施が始まります。
2016-06-09
ニカラグア国セラヤセントラル保健管区二次機能病院建設計画の実施が始まります。
国際協力機構(JICA)は、4月28日、ニカラグア共和国政府との間で「セラヤセントラル保健管区二次機能病院建設計画」を対象として20億9,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。 本事業は、同国セラヤセントラル保健管区において、入院及び手術等を含む高次の治療に対応可能な二次機能病院の建設及び医療機材の整備を行うことにより、同保健管区の医療サービスの質の改善を図り、貧困層・地域における社会開発に寄与するものです。 ニカラグア共和国の中でも貧困層の多い南東部に位置する南大西洋自治区の3市(ヌエバギネア市、エル・ラマ市及びムエジェ・デ・ロス・ブイェス市)とチョンタレス県のエル・コラル市を管轄するセラヤセントラル保健管区は、二次機能を有する病院が存在しません。このため同保健管区において妊産婦の帝王切開や交通事故の外科手術等の対応が必要な場合は、隣接する保健管区の病院への通院・搬送を余儀なくされており、医療施設の整備が重要な課題となっています。 本事業により、異なる保健管区の上位医療施設への紹介患者数の50%削減に加え、同保健管区における帝王切開件数、入院患者数、救急外来患者数、年間専門外来患者数のいずれも約2倍に増加させ、貧困層の多い南大西洋自治区の住民の健康状況の改善に資することが期待されます。