アルメニア

弊社が携わるスキームの一つに、無償資金協力のフォローアップがあります。無償資金協力にて整備された機材をより有効に活用してもらうために、整備後5年から7年位の間に追加でのスペアパーツの供与や一部機材の修理が行われます。
今回紹介させていただきますのはアルメニアで行われた母子保健施設の医療機材整備の約6年後のフォローです。
ソチオリンピックの際に、日本人フィギュアスケート選手の練習場としてアルメニア首都のイェレヴァンにあるスケートリンクが使用されていたのが記憶にある方もいらっしゃると思います。

ハラズダン母子センター

ハラズダン病院前

首都を離れると緩やかな山稜の見渡せる景色、岩肌の見える丘陵が続き、緑広がる丘に囲まれた病院が一つの対象施設となっておりました。

保育器

こちらは首都にある施設で使用されていた保育器です。医療水準は機材の整備された年度よりより向上しており、600g程度の新生児まで救命することができるようになっているようです。

手術台

手術台も6年以上も毎日数件の手術をこなしているのに、丁寧に管理されてきたのが伺えます。いくつかの医療機材に関しては自分たちの手で修理や対応がされておりましたが、どうしても対応ができないものに関して、フォローアップにて整備をさせていただくことになりました。

アルメニアは、黒海とカスピ海に挟まれる人口約300万人の内陸国です。地震多発国で、地滑りなども多く発生し日本からの援助が行われています。紹介させていただいた写真でも見て取れるとおり、物を大切に扱い耐用年数以上の使用をしてくれています。

路上販売

共和国広場

地方からの帰りの道では道端でたくさんの野菜や果物が新鮮な状態で販売されておりました。夜になると共和国広場をはじめとする噴水で、光と音のショーが開かれておりました。病院で接していたスタッフの方々の優しさも、この様な豊かな環境から生まれてくるのだと感銘を受けるともに、日本からの援助もこの様な形で有効に使用いただき、コンサルタントの仕事をさせて頂いており幸せを感じる案件の一つでした。