ガーナ国野口記念医学研究所追加実験棟設置計画準備調査

2015年3月より約三週間、「ガーナ国野口記念医学研究所追加実験棟設置計画準備調査」のために西アフリカのガーナに行ってまいりました。

野口医学研究所正面

対象となる野口記念医学研究所(野口研)は、その名前からも分かる通り、ガーナの地で黄熱病研究に身を捧げた野口英世博士の功績をたたえて1979年に日本の無償資金協力で建てられました。

それ以降、長年にわたる無償資金協力や技術協力が行われたことにより研究能力は向上し、現在では他の研究機関と共同研究を実施したり、日本をはじめ海外の大学とも交流を持ち、西アフリカを中心とした国際的な感染症対策課題に貢献しています。

近年では、西アフリカのリベリア・シエラレオネ・ギニア三国でのエボラ出血熱流行の際も重要な対策拠点として大きな役割を果たしました。

野口研玄関にある野口英世博士の肖像

このようにガーナ国内外で重要な役割を果たしている当研究所ですが、近年増加・発展する研究活動や将来の研究者を育成する教育機関として更に発展することが期待されています。

本調査では、数多くの研究者と学生達との出会いがありました。 日本に留学したり、研修に参加したことのある研究者も沢山いらっしゃり、日本とガーナの友好関係を感じました。 中には「こんにちは!」と声をかけてくださる方もおられました(そのあと、「私、日本語シャベレマセン!」と続くのには、笑わせていただきました…!)

殆ど毎日通った野口研内の食堂での昼食

話をしている中で、研究者お一人お一人の研究に取り組む熱い思いや、野口研で働いていることに対する誇りを感じ、西アフリカを代表する重要な研究拠点であると同時にガーナと日本の友好の象徴であるようなこの場所でお仕事をさせて頂けることを大変光栄に思いました。

今後も、当研究所の更なる医学研究・教育の発展を願い、この地を後にいたしました。

訪問先の医療機材代理店で見つけたカカオ

余談ですが…ガーナといえばチョコレート!訪問した医療機材代理店の玄関に、偶然にもカカオの実が実っていました。スタッフの方が記念にとカカオをくださいましたが、さすがにカカオからチョコレートの作り方は分からず、しばらくはお仕事の合間にホテルで鑑賞しておりました。