弊社では、2015年5月より独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する技術協力案件「タンザニア国地域中核病院マネジメント強化プロジェクト」を請け負っています。
タンザニアでは、5歳児未満の死亡率や乳児死亡率など子どもの健康分野では、1990年に比べ大きな改善がみられるものの、妊産婦死亡率の改善や医療従事者の不足など保健分野にて大きな課題を抱えています。
本プロジェクトは、タンザニア全国に27ヶ所ある州レファラル病院(RRH)の病院経営の適正化と改善をすることで、提供される保健医療サービスの向上を目指します。
RRHは、分権化された保健システムの中、タンザニアにおける2次医療圏の中核的な医療施設の役割を果たすことがますます求められており、①RRHの病院運営層(RRHMT)の基礎的マネジメント能力の強化、②RRHMTの計画策定能力向上、③RRHに関するモニタリング評価機能強化、④カイゼン手法を通じ、RRHにおける資源管理や質改善の取り組みの強化、⑤病院運営審議会(HAB)によるRRHの監督の質改善、⑥タンザニアの病院マネジメントに関する取り組みおよび保健分野における質改善の取り組みがタンザニア国内およびマラウイ、ウガンダ、ケニア等の他アフリカ諸国への共有、が具体的な本プロジェクトの最終的な成果となっています。
本プロジェクトは、1年次(2015年5月~2016年8月)、2年次(2016年10月~2020年5月)の2つのフェーズで実施される予定で、弊社からは、5人の専門家をタンザニアに派遣し、タンザニア保健省の活動を支援しています。
本案件によって、RRHの医療サービスの向上がタンザニアの健康改善に貢献することを願りながら、これらの課題解決と目標達成に向けて、タンザニア側の関係者と力を合わせて取り組んでいます。