モルドバ国医療機材維持管理改善プロジェクト3

「モルドバ国医療機材維持管理改善プロジェクト」の活動の一環として2016年12月8日、9日に「医療機材維持管理に係るV4+日本協力ワークショップ」を開催致しました。当該ワークショップは医療機材の維持管理を担う機関として設立される医療機材管理センター/ユニット*の設置基準ガイドラインと業務ガイドラインの内容を協議・決定すること、また医療施設の方々に適切な医療機材管理の重要性を伝えることを目的としております。

当該ワークショップにはモルドバ国保健省、JICA、キシナウ市保健局、医薬品・医療機材庁、スイス開発協力庁、モルドバ工科大学、全国の3次レベル・2次レベル病院45施設といった様々な機関の方々に加え、V4諸国(ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー)の代表としてポーランドからPiotr Augustinyak教授が、またルーマニアの代表としてCalin Corciova教授が医療機材技術者として参加されました。

IMG_0256 初日8日は、医療機材管理に関する経験を共有するため、保健省、スイス開発協力庁、モルドバ工科大学の代表からモルドバの医療機材維持管理の現状について説明を頂いた後、ポーランド、ルーマニア、日本の参加者より各国の医療機材管理の現状について紹介がありました。その後、これらのプレゼンテーションを踏まえて参加者で医療機材管理について協議を行いました。

IMG_2704 2日目の9日は、医療機材管理センター/ユニットの設置基準ガイドライン案の内容について、グループに分かれて協議を行い、その結果について各グループが発表を行いました。また業務ガイドラインの内容の一部である医療機材管理フォームの意義と内容として追加すべき点について活発な議論が展開されました。

IMG_0289ワークショップ後に参加者からは医療機材管理に関する初のイベントとして有意義な内容であったとの評価を頂きました。今後はこのワークショップの結果を踏まえて、医療機材管理センター/ユニットの設立に向けて設置基準および業務ガイドラインの修正・最終化を行います。