ジャカランダ

親子や小さな兄弟が手をつないで道を歩く姿、動物が群れをなして道端をゆっくり歩く姿。

車窓から見える景色は、時に人を和ませてくれるものですが、

その一つがきれいな花だったりもします。

 

 

 

 

 

 

ザンビアでは今、ジャカランダの花が満開です。

街路樹でいたるところで紫の花がみられ、慌ただしい毎日の癒しとなっています。

日本の桜のような感覚なのかな、と思い描いています。

 

保健省オフィスからの眺め

南スーダンで活躍する“さりげない”上司

7月のある日。

南スーダンから一時帰国で戻られた会社の上司が、雑談の中でさりげなく

「全然報告していなかったけれど、以前、新聞に載せてもらってたみたいです」と、自身が掲載された新聞記事を教えてくださいました。

2012年4月18日付の毎日新聞の朝刊です。

毎日新聞HPより

5年間もの長い間、理数科教師育成のための専門家としてジュバに滞在し、スーダンにおける紛争、復興、そして南スーダン独立と、あらゆる激動の瞬間を現地の人々と共に過ごし、生の目で見てこられています。

現地のカウンターパートの信頼も厚く、いつも笑顔が素敵な上司ですが、数か月経ってから新聞に掲載されたことを口にする、そのさりげない立ち振る舞いが、憧れの国際協力人として、私の目にまぶしく映りました。

 

 

少年よ 大志をいだけ?

スーダンの南部に位置するセナール州のヘルスセンターに、医療機材を配った時のことです。ヘルスセンターとは、各村落に設置されている医療施設ですが、大きな病院がある州の中心から遠く離れた地域に暮らす住民にとっては命綱ともいえるものです。スーダンのへき地に行くと、居住環境はもちろん、医療環境も整備されておらず、住民たちが受けられる医療サービスには限りがあるのが現状です。我が国は、過酷な医療環境の中で懸命に医療サービスを提供しているヘルスセンター(スタッフの技術力やモチベーション、病院施設、患者情報等を調査し90以上の医療施設から選定)に必要な医療機材を供与しました。

ヘルスセンターに届いたベッドや椅子、血圧計や顕微鏡など山のような機材を、村の人が総出でヘルスセンターのなかに運びこんでくれます。

子供たちも集まってきて、聞きます。 「ニンハオ~ ねぇねぇ おね~さん 中国人?」

そうだよねぇ~ 顔だけじゃ区別がつかないだろうね~。でも ここはしっかり日本国について覚えてもらわなければいけません。

「ノ~ ノ~ 日本 日本 ジャパンだよ。ほら このマーク JICAマークを見て見て!」

 

すると一人の少年が 機材の近くに寄ってきて、じっっとJICAマークを見つめ始めました。

 

「少年! この光景を心に刻んでおいてね! いつか 君が大きくなった時、こんどは君が他の国の人を助けてあげる番になるからね。」と私は心の中でつぶやきました。でも 大きな声で言った方がよかったかなぁ?

 

ミートパーティ in Sudan!!!

スーダンのプロジェクトのスタッフが、ある日ミートパーティを計画してくれました。首都から車で30分ほどのオンドルマンに肉市場があり、そこで新鮮な肉を買って調理してもらうとのことでした。総勢10人がお腹を空かせて市場に向かいました。現地スタッフの女性が肉屋のおばちゃんと交渉すること15分、8kgのお肉が安く買えました。イスラム教の国なので肉といえば羊です。写真の肉屋のおばちゃんが吊り下げられた肉をどんどん切ってくれていますが、スーダンの人は気が長いのです。料理が出来上がるまでにはまだ1時間以上かかるとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

空腹で待つのはつらく、気を紛らわせるために、通りをぶらぶらと歩き回っていましたが、ある店から呼びかける声が・・・

 

日本ならさしずめ、そこの奥さん!! 美味しい肉があるよ! いらっしゃい いらっしゃいというところでしょうか。ラクダの絵が描いてあります。 え? ラクダの肉? 品定めをしている白い服のおじさんに、ラクダの肉? 美味しいの?と聞くと、「女性はみ~んなラクダの肉は大好きだぜ。なんせ 肌が美しくなるからねぇ。美人になると言われてる。」との返事。 え? お肌が? 美人になれる? そりゃ 聞き捨てなりません。早速現地スタッフを呼んで、再度交渉。ラクダ肉をゲットしました。

 

 

そして、出来上がった料理がこの写真です。

食べた結果?  是非 フジタプランニングへお越しいただき、ご確認くださいませ!

ご褒美

昨日、ザンビアから日本に戻ってきました。

久々に出社し、仕事をしていた昼下がり、時差もあってか頭がボーっとしていたころに、

 

 

社長が冷蔵庫の中から↑↑(上の写真)を出してきてくれました。おしゃれな包みをほどくと、中から真黒なもの↓↓(下の写真)が・・・

 

 

   

 

ぬ??黒い。

 

 

恐る恐る包丁を入れたところ、、、

なんと、中からは濃厚なチーズが!

 

 

 

 

その正体は、『真黒なチーズケーキ』*でした。

ほろ苦い大人の味をしたココアのサクサク感と、濃厚なチーズがマッチして、なんとも言えない絶妙な味わいでした。

社長が社員のために四国の有名なフランス菓子工房から取り寄せてくれた(!)とのことで、ザンビア滞在中、美味しいデザートに飢えていた私は、ケーキの美味しさと社長の心遣いに感動しました。時差で眠いと言っている場合ではありません。頑張って仕事をさせていただきます。

私にとっては思いがけないご褒美のように感じられた「真黒なチーズケーキ」。

社長、ごちそうさまでした。

たつの

*香川県にある La Famille(ラ・ファミーユ) さんの、その名も「真黒なチーズケーキ」でした。

 

ヘルスセンターでの出来事

先日ザンビアのとあるヘルスセンター(一次機能病院で簡単な処置を行う外来棟をもつ施設。医療費は無料。センターのレベルによるが入院棟、周産期病棟や母子保健病棟を備えるところもある)を訪れた時の話です。

施設の中には、電球がはめられていない電気、蛇口が設置されていない水回り(水が出ない)がたくさんあります。

電球を買わないのか、蛇口を買って修理しないのか、一つ一つの質問に担当者は「既に電球も蛇口も購入して修理できる状態になっている。」と答えました。ではなぜ、それを修理しないのか・・・・ 

「修理をする暇がない」という答えを想像していた私の期待を裏切り、帰ってきた言葉は「修理をしてもその部品を盗む人がいて、修理するのをためらっている」というものでした。 

先日、いつの間にか、水が出なくて使用できなかった洗面台(配管含む)がそっくりそのまま消えていたそうです。患者が盗んだのだろうと、よくあることを伝えるような語り口で話しました。そのような返事は予期していなかったため返す言葉をみつけるのに数秒かかりました。

 

 

 

 

 

 

洗面台があった場所

 

患者が1日1000人を超えるような大きなヘルスセンターでは、患者やその家族でごった返し、24時間利用者に目が行き届くほどのスタッフ配置もなされていないため、そういった盗難を防ぐことは難しいようです。

 

病気になっている人のために無料で治療が行われるヘルスセンターで、ヘルスセンター自身が被害にあうという事実が、なんとも悲しく思われました。

辰野

保健省の人が早退する理由

サッカーアフリカネイションズカップで、なんとザンビアが決勝戦にのぼりつめました。対コートジボアール、延長戦も0-0で終え、PKまで突入しました。

結果、PKを7-8できめ、ザンビアの勝利。

優勝が決まり、街中お祭り騒ぎでした。

翌日は出勤日でしたが、保健省の多くの人が午後にはオフィスを閉め、ルサカ市内でナショナルチームを囲んで開かれる祝賀会に参加していました。

 

 

 

 

 

 

祝賀会の様子う、翌日の紙面

 

 

 

 

 

喜びを隠せないローカルスタッフたち

 

初優勝という快挙に、ザンビア人の心は躍り、地に足がつかない数日を経て、ようやく通常の平穏さを取り戻しました。

 

と、思いきや、保健省の水問題が深刻化しています。なんと、水が出ない日が今日で1週間になりました。通常、2日くらい出ないことはよくありますが、まったく水がでない日が1週間も続き、ついにはストックされていた水も使い果たし、コーヒーを飲んだカップも洗えず、ましてやトイレに使用する水もなく・・・

今日は、「水が出ないので早退する」と言い出す保健省スタッフもいる始末です。

現在“腸チフス”がザンビアでは流行しており、保健省はその蔓延防止のために力を注いでいます。しかし、皮肉にも保健省は水がなく手を洗えない環境であり、スタッフが手洗いを徹底できないとは残念です。

 

2日に1度は雨が降り、外にはたくさんの水があるのですが。

 

 

 

 

 

ある日のルサカ市内の様子です。ここはいつも人々が行きかう道路や広場です。

水がうまくはけず、水たまりをつくり、人々の行く手を阻んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

ある保健センターの入り口。

 

蛇口をひねればきれいな水が出てきて、汚い水は適切に処理される日本の常識が、ここザンビアでは当たり前ではないため、このような状況になった時は、現状を受け入れて、なんとかやりくりするザンビア人から、頼もしさを感じる今日この頃です。

 

ただ、与えられた仕事に関しても、現状を受け入れて、何が何でも責任を持って終わらせてほしいと切に願う毎日でもあります。

 

辰野

 

 

 

 

 

 

サッカー アフリカネイションズカップ

アフリカネイションズカップとよばれるサッカーアフリカ大陸選手権大会が行われており、ザンビアはベスト8まで勝ち上がっています。強豪である南アフリカ、カメルーン、エジプトは既に敗戦し姿を消したようです。本日、2月4日(土)はスーダン対ザンビアの準々決勝戦となりました。

試合の当日、朝から、ザンビアの国旗を掲げて走る車、ユニフォームを着てザンビアの応援歌を歌う男性たちをよく見かけ、街の至る所で勝利を願う士気が感じられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方、試合が開始し、点数が入るたびにホルンのような楽器と人々の歓声が近所から聞こえ、大変盛り上がっていました。

試合終了から数時間しても、クラクションを鳴らして走り回る車、人々の雄叫び、花火をあげるような音が鳴りやまず、なかなか静まる気配がありません。

まるで去年の9月の大統領選挙の結果発表があった時のような騒ぎぶりです。

 

去年は、スーダンで仕事をしていたのですが、スーダン人もサッカーが大好きで仕事を中断してでもTV観戦するほどしたので、今頃この敗戦をどのように受け止めているのだろうかと思いを巡らせました。

 

ザンビアはベスト4に入ったので、サッカーファンが興奮する日はまだまだ続きそうです。

たつの

かたつむり

お久しぶりです。2012年初めての投稿になります。

 2か月ぶりにザンビアに来ました。ザンビア国保健投資支援プロジェクトも3年目を迎えました。いよいよプロジェクトも最終年です。

 今日は日曜日。朝早く目を覚まし、コーヒーをいれようとしたら、台所の窓にはりついている大きなカタツムリをみつけました。

ザンビアは雨期を迎え、夜中か夕方頃に雨が降ります。地面は濡れていることが多く、カタツムリがよく似合う湿った空気です。

日本の雨期に久しく日本にいなかったので、ここザンビアで、カタツムリというものを久しぶりに見たような気がします。

久しぶりということもあり、なぜか間近で眺めてみようと思い立ちましたが、カタツムリは近くで見ると全く美しいものではありませんでした。 (写真に撮りましたが、投稿は控えようと思うほどです)

 夕方、買い物に出ようとしたとき、朝いた場所に同じ格好でカタツムリはいました。 一日中、同じ姿勢で、いったい何を考えているのだろうと不思議に思いました。 買い物から帰っても、やはり同じ場所にいました。

どんなに仕事で考えることがあっても、こんなに頑なに同じ姿勢で考えこむことはないです・・。このカタツムリは、なかなか辛抱強くて芯があるというよりは、何も考えていないだけなのではないかと思えてきました。

考えるのもばかばかしいと我に返りました。

明日からまた1週間が始まります。

余計なことは考えず、一生懸命、目の前に与えられたことに対し、機敏に動いて頑張ろうと思った日曜の夜でした。

 辰野

保健省との定期会議

お久しぶりです。

忙殺され、あっという間に帰国を迎え、今は日本にいます。

ザンビアの暑さが嘘のように、日本は秋真っ盛りでとても過ごしやすい日々です。

 

時折、「ザンビアの同僚は今頃何をしているのかな」、と出勤中の電車に揺られながら思い出します。

いつも忙しい保健省の同僚ですが、最近は約2週間ごとに定期会議のために集まってくれます。そこでプロジェクトの進捗を確認するのですが、仕事のピリッとした空気を和ませてくれるのが、このチョコレート。

 

 

 

 

 

 

 

日本人のお土産で喜ばれるNo.1は、なんといってもチョコレートです。ザンビアに売っているチョコレートとは違い、穏やかな甘みが人気の秘訣(だと思います)。 1袋があっという間になくなります。

 

現地で時間を共に過ごすほど、冗談を言い合える付き合いとなります。

 

またザンビアに戻るときには、チョコレートを手土産にしようと思います。

辰野