エルサルバドルで素晴らしい出会いを経験しました!

3月11日から28日までの日程で、エルサルバドル共和国で仕事をしてきました。エルサルバドルは中米5ヶ国の中で最も国土の小さい国ですが、人口密度が高く、地震やハリケーン、火山噴火などの自然災害の被害を受けていること、人々は真面目で勤勉なことが日本と似ていることから、中米の日本とも呼ばれると聞きました。

首都圏は美しい都市ですが、一歩郊外にでると地すべりなど危険な状況も垣間見られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも人々の心は豊かです。週末にサイト調査にでかけた後、遅めのランチを取った小さな村では教会の前の公園に屋台がでて、歌手のパフォーマンスがありました。偶然にもその主催者の一人が、カウンターパートの高校時代の友人であり、感動の再会シーンが展開しました。日本人を案内してきて、今は遅めのランチをとっているんだよと説明して、またねと分かれていきました。しばらくすると、一曲歌い終わった歌手が「ハポン、グラシアス!! 今、日本の方がエルサルバドルを支援するために調査に来てくれています~~~!!」と我々のことを紹介してくれました。すると、周囲からは暖かい拍手が沸き起こり、「グラシアス!!」の声が様々な方向から我々一行にかけられました。いや、ご飯食べに来ただけだし・・とはにかみつつも、その地域の伝統料理(首都圏に住む運転手さんも食べない)というとうもろこしを発酵させたスープで煮込んだチキンを食べながら、この国のために何が出来るかいつもに増して真摯に考えようと思った瞬間でした。(いや、拍手もらったからだけではないのです。人々の暖かい心、郷土料理の味に感動したのです。念のため)

その素晴らしい出会いは人々ばかりではありませんでした。ワンコ達もなかなかのものでした。(写真を撮ったものの腕が悪く、鮮明でないもので恐縮ですが)

通常、途上国のワンコはやせ衰え、肋骨が浮き出ていて、うつろな目、怯えながらも食事にありつこうとします。その哀れな姿は、生まれ変わっても途上国のワンコだけにはなりたくないと無宗教の友人に言わしめたほどです。けれど、エルサルバドルのワンコたちは野良犬でも人々に愛されているのか、肋骨が浮き出てさまようようなワンコではなく、余裕のよっちゃんで残り物を待つ風情がありました。椅子に座っているワンコは、コーヒーショップのワンコです。写真とるよぉ~とスペイン語で言ったところ、椅子に座ってポーズをとってくれました。もちろん、人々の生活に余裕があるからだと思いますが、ワンコに対する愛情がなければ、このような光景には出会えなかったと思います。

そして極めつけの経験は、とても尊敬できる女性にお目にかかれたことです。(ワンコの後でかくのも恐縮ですが・・・) その方は92歳の現役の保健大臣です。ロドリゲス大臣は貧しい家庭に生まれ育ちながら、努力によりエルサルバドルで初めての女医になられた方です。非常に聡明なかたで、医学部の教授、大学の学長を経て、現政権2009年から大臣になられました。 92歳という高齢で現役というのも驚かされますが、お話を伺っていてもその聡明さには感嘆します。

ピンクのジャケットにおしゃれなスカーフ、スカートにパンプスという女性らしい出で立ち。そのエレガントさは、人々を魅了します。何歳になっても女を忘れちゃいかんなぁと何度もつぶやいていた同僚の言葉が耳に残ります。

素晴らしい出会いに感謝!! だから この仕事はやめられない・・・・のかも。