ザンビア大統領・総選挙9月20日実施

2011年9月20日に予定されているザンビア大統領・総選挙にあわせ、徐々に街中でもその雰囲気が感じられるようになってきました。

街中には、ポスターや垂れ幕が目立つようになりました。休日や夕方には、支持する政党のTシャツを着た人たちが車の荷台に乗り、太鼓で音を出して街を走ります。

      

一方で、各政党の決起集会が行われ、ヒートした群衆によるデモが時折確認されるなど、JICAや大使館からも緊張感のある連絡が回ってくるようになりました。

 選挙を目前にした数か月で、病院があちらこちらに新規オープンしたり、インフラ設備が急激に整うなど、現政権のアピールも強いうえ、携帯のメールに「MMD(現与党)に投票を!」と呼びかける内容が個人あてに届いたり、政党支持者が個人の携帯電話に直接投票を呼び掛けてくるなど(日本では考えられない類の選挙運動ですが・・・)、各政党の戦略は様々です。

↓↓この写真。よく見ると、選挙活動用のポスターとしては不思議な写真です。人が黙っていてほしいときにとるポーズ(「シーッ」という仕草)です。

 

 

 

 

 

 

 

右上にある緑のポスター「Don’t KUBEBA」は、PF(野党)のポスターで、英語と現地のベンバ語を混ぜて「言わないで!」(=他の人には言わずに投票して!)という意味だそうです。公的機関の人々は、MMDを掲げなければいけないようで、PF支持者であっても公にはできない現実があるようです。

先日のある新聞では、PFの応援活動をしていた人が、警察に取り押さえられ、拷問を受けたという内容の記事が載っていました。(信憑性に関しては不明)

前回の2008年の選挙では、MMDのルピアバンダさん(現大統領)が40,09%の票を獲得し、PFのサタさん(38.13%)を僅差で抑え当選しています。

 今回は、現政権に不満をもつ青年層が有権者の多くを占めることから、結果は予想できないとされています。

 選挙の結果により、大きな暴動のリスクもあり、いろいろと仕事のうえでも影響が及ぶ可能性がありますし、今一緒に仕事をしている人たちの上司(大臣、局長レベル)の人事も懸念されます。

いろんな意味で、大統領選挙が無事に終えられることを祈ります。

辰野

 

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