スリランカ国保健医療セクター情報収集・確認調査

2015年3月から4月にかけて、標記調査の現地調査を実施しました。

スリランカは仏教国というイメージが強いですが、ヒンズー教、イスラム教の人々も暮らしています。スリランカの人々の笑顔や優しさに接していると想像しづらいですが、民族間の紛争が終結してからまだ日も浅く、未だに紛争の爪痕が残っている地域や、複雑な心情的を抱く人々がいることも事実です。保健省は公的な保健サービスを無償で提供するなど、医療サービスの充足かがはかられていますが、都市と地方にはまだ差がみられるのが現状です。

一方で、スリランカのほとんどの病院(高次から1次レベルまで)では、5S (Seiri, Seiton, Seisou, Seiketsu, Shitsuke)が実践されており、既存の資源を活用して最大限のサービスを提供するという姿勢が浸透していました。この様子には調査団も驚き、また日本の産業界で実践されている考え方がスリランカの保健セクターに根付いていることをうれしく感じました。

調査中、我々が訪問する先々でおいしい紅茶をごちそうになりました。スリランカは写真のような山岳地帯でとれる紅茶の産地として有名ですが、その紅茶の香りはとても深く、日本では味わったことがないようなおいしいミルクティーでした。スリランカもおもてなしの心あふれる温かい国であることを実感しました。

写真上:整理整頓された薬

写真下:ウバ州の景色