夏のモルドバ

「モルドバ国医療機材維持管理改善プロジェクト」のため、モルドバ共和国のキシナウ(キシニョフ)市に滞在しております。本ブログを投稿した本日(22日)が夏至でしたが、欧州の他の国と同様に日本と比べて陽が長く、陽が落ち始めるのは20時近くで、完全に暗くなるのは22時くらいになります。日本よりも長い日中に不思議な感じを覚えます。

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キシナウ市内(21時過ぎでもこの明るさ)

そんな日の長いモルドバの夏の旬の果物といえばサクランボです。旬の時期になるにつれ、街中の市場などにサクランボが増え、1キロ10MDL(約70円)程度の激安で購入できるようになります。自宅にサクランボの木がある人も多く、オフィスにはサクランボがあふれるようになります。色は日本のサクランボよりも紫がかかった赤い色ですが、味は日本のサクランボと変わりません。

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オフィスに溢れるサクランボ

もう1つモルドバの夏らしいものを挙げるとすれば、市内の各所にあるカフェで味わえるレモネードでしょうか。レモネードというとレモンの爽やかな風味が特徴の飲物であるイメージがありますが、カフェによってはレモン以外の風味(ストロベリー、スイカ、バナナ!、キュウリ!?)も楽しめます。

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レモネード(スタンダード)

さて現在のところモルドバには日本大使館が存在せず、在ウクライナ日本大使館が兼轄しておりますが、近々モルドバに日本大使館が新設される予定です(同じく日本にもモルドバ大使館が新設されます)。両国の交流を担う大使館が開設されれば、日本人にとってもモルドバがより身近に感じられるようになるのではないでしょうか。安価で質の高いモルドバワインとともに、いつの日にかモルドバ産のサクランボも日本で楽しめるようになるかもしれませんね。

日本では馴染みの少ないモルドバですが、モルドバの人々の日本への関心が高いことがこの時期に開催されるJapan Festivalからもそのことが伺えます。今年2015年が第2回目の開催となるJapan Festivalですが、昨年度1日だった開催期間が早くも2日間に延長されたことからもモルドバの人々が日本とその文化にいかに高い興味を抱いているのかを感じることができました。Japan Festivalの詳細は以下の主催者であるモルドバ日本交流財団様のFacebookをご参照ください。

https://ja-jp.facebook.com/fprmj

ザンビアの家庭料理

2015年3月より、ザンビア保健投資支援プロジェクト(2015-2016)が始まりました。
ザンビアはアフリカ南部に位置し、世界遺産のヴィクトリアの滝でも有名な国です。

私は4月半ばより5月下旬まで約1か月半ザンビアに滞在してきました。
初めての滞在でしたが、この季節は日本の初夏のような気候で緑も多く、とても過ごしやすい国でした。

南半球に位置するザンビアは、6月に一番寒い季節を迎えるということで、地方出張に行った際には木々も紅葉し始めていました。アフリカに来てこのような風景が見られるとは思っていなかったので、感動してしまいました。

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ザンビアの木々も少し色づいています

さて、様々な国を訪問する中で、その国の食事をはじめ、生活や文化を知ることは大きな楽しみの一つです。

今回は、とある休日にザンビアの主食である「シマ」の作り方を現地スタッフの奥さんに教えてもらいましたのでその様子をレポートします!

シマとは「メイズ」とよばれるトウモロコシの粉で出来ています。
日本人がお米を食べるように、ザンビアの人たちはこのシマを食べています。

ザンビアでは基本的に手で食べます。私は最初はフォークで食べていましたが、途中で手で食べたほうが便利で美味しいと気づき、最終的には出来立てのシマを火傷をしそうになりながらも手で食べるようになりました。

主食のシマとおかず(魚)

主食のシマとおかず(魚)

人によってトウモロコシの製粉の仕方について好みがあるようで(粗びきや、目が細かいものなど)、夫婦でも好みが違うようです。この点も、日本人が玄米や白米などの好みがあったり、お米の炊き方(水加減)に違いがあるのと似ていると思いました。

シマの出来立てはアツアツのおもちのようで、魚や牛肉、野菜炒め等の塩味の効いたおかずとよく合います。

それでは、作り方を紹介します。

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まず、シマの原料であるメイズの粉とお湯を用意します。

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火にかける前に、お湯とメイズの粉を混ぜます。
この時点では、おかゆくらいの固さになるように水分を調整します。

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その後、火にかけながら混ぜると、だんだん粘度が出てきます。

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途中でメイズの粉を追加し、だまにならないようにさらに練ります。

写真 1

10分ほど火にかけて、出来上がり!そのあと専用のヘラでお皿に盛ります。
思ったよりずっと簡単で驚きました。

作ったシマは、ザンビアで有名なおかず(カペンタという小魚を炒めたものと、フィンクバラという芋虫を揚げたもの!)と共に頂きました。
美味しかったです!

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実は最初食べたとき、シマは苦手かな、と思ったのですが、食べ続けると癖になり、
帰国前は毎日食べており、日本にもお土産に持って帰ってきてしまいました。
日本人の口に合うのだと思います。

今回は現地スタッフのお宅に招待していただいたのですが、食べ物を通して現地の生活を垣間見させていただき、とても楽しい時間でした。
そして日本でも同様ですが、誰かと一緒に食事をすると、さらに仲良くなれるのが良いですね!

このようなひとときは、その後の仕事への活力ともなり、とても大事だと実感した一日でした。

ラテンの国:ニカラグア

日本から飛行機を2本乗り継ぎ、遠く離れた中米ニカラグアへ病院建設計画準備調査に行ってきました。
首都マナグアの上空から街を見下ろすと、何やら黄色い物体が点在しているのが確認できます。地上に降り立ち、その正体が明らかに!黄色の物体は『Life Tree』と呼ばれる、黄色い木のモニュメントでした。マナグアの象徴ともいえるこの木は、夜間にはライトアップされ黄金に輝きます。個人的には昼バージョンのほうが好きですが。

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今回、私は主に首都で医療機材の市場調査を行ったのですが、事前にアポイントメントを取って訪問した先々で「男性かと思った」と言われました。一体なぜ??
なんでもニカラグアでは名前の最後が『o』だと男性、『a』だと女性なのだとか。それを聞いて、いつもメールで『Mr.』と書かれていた理由がようやくわかりました。国によって、名前の由来や法則は特徴があっておもしろいです。
私にとってこれが初めてのニカラグア滞在だったのですが、気候もさほど暑くなく、おおらかで優しいニカラグアの人々からパワーをもらい、おおむね順調に調査を進めることができました。

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視察先の病院では笑顔あふれるベテラン看護師から熱烈なハグを受け、また、地方のレストランの店先では生後3ヶ月の大きな赤ちゃんに癒されました。どの国に行っても笑顔は世界共通、子どもは可愛いものです。
最後にもうひとつ。この柔らかい赤身のステーキもまた、日々のパワーの源でした。3週間の滞在期間中にどれだけのお肉を食べたのか…。深く考えないことにします。

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