ホンジュラス国レンピラ県及びエルパライソ県母子保健診療サービス質の向上計画協力準備調査が始まります。

ホンジュラス国レンピラ県及びエルパライソ県母子保健診療サービス質の向上計画協力準備調査が開始されます。

「ホ」国において南西部地方に位置するレンピラ県及び南東部地方に位置するエルパライソ県は、国内でも貧困度合が高く、母子保健関連指標及び栄養状況も悪い。先住民族の多さ、人口の増大、貧困の拡大、地理的な理由による保健医療サービスへのアクセスの困難さに加え、住民がはじめにアクセスする第1次医療施設及びそのリファー先である第2次医療施設の整備不足、並びに地域医療におけるレファラル体制の弱さから、保健状況の悪さは深刻です。

このような状況踏まえ、「ホ」国政府は、レンピラ県及びエルパライソ県を施設整備が早急に必要な県として選定し、両県における第1次・2次医療施設の整備に係る無償資金協力の実施を我が国政府に対して要請してきました。両県を対象に、PHCをベースとした保健モデルの確立と実践的な導入を行い、必要な保健医療行政及びサービス機関の実施体制や実施基準等の整備を目的とした技術協力プロジェクト「『国家保健モデル』に基づくプライマリーヘルス体制強化プロジェクト」が2013年4月から5年間の予定で2018年3月まで実施されており、本案件との相効果が期待されます。

本協力準備調査では、事業実施の必要性・妥当性を確認のうえ、本件実施の前提条件、基礎情報となる保健セクター関連の情報収集及び自然条件調査等を行い、一般プロジェクト無償資金協力スキームの活用による実施を前提とした適切な事業計画及び概略設計の策定、概略事業費の積算等を行います。