ザンビア大統領・総選挙の結果

9月20日に行われたザンビア大統領選挙ですが、開票結果が23日未明に発表されました。

結果は「Don’t KUBEBA(Don’t Tell=誰にも言わずに投票して)」をキャッチフレーズとする野党PFが勝利しました。

25日付のElectoral Commission of Zambiaの発表によるとPFのマイケル・サタは46.6%、MMDのルピア・バンダは33.8%でPFのサタさんの圧倒的勝利だったそうです。

 23日の未明、結果がTVで発表されてから、ザンビア人の喜びようはすさまじく、真夜中にも関わらずクラクションを鳴らしながら走り回る車、歓喜の雄たけびがいたるところから聞こえ、爆竹(花火?)音が朝までやみませんでした。

23日昼間にPF党首マイケル・サタさんが新大統領として大統領宣誓式を高等裁判所の広場で行いました。歴史的な瞬間を一目見ようと、多くの人たちが駆け付けました。大きな広場には隙間がないほど多くの人で埋め尽くされ、テレビでもその様子は放映されました。民衆の歓声が大きすぎ、マイクが意味をなさず、新大統領の宣誓は、参加している人はおろかTVの前に座る人にもほとんど届きませんでした。      

 

宣誓式の最後の去り際に、PFのサタさんは「これからはDon’t KUBEBAではなく、公にPFを応援してほしい」と語って民衆の前を去って行ったと人づてに聞きました。

その夜には、多くの人たちがお祭り騒ぎに明け暮れたそうです。翌日の新聞の一面です。

MMDを代表する前大統領のルピアさんも、新大統領の宣誓式にかけつけ、新しい大統領の誕生を祝いました。この行為は、異例のことですが、一部ではこれまでの元大統領の不正行為を水に流してもらおうという憶測も流れています。

いろいろと課題を抱えるザンビアですが、新政権への民衆の期待は、貧困・職業問題です。国民の80%が職のない現状をどうにか打破してほしいと願う国民の切なる想いが今回の結果を導いたのでしょう。

今後、ザンビアの新政権発足に際し、いろいろな人事異動も懸念されますが、ひとまず選挙が無事に終わったことには胸をなでおろしています。

 辰野

現地の方々とのふれあい

スリランカより新津です。

9月8日より本日16日までスリランカのコロンボにおいて、アフリカの仏語圏の方々18名を対象とした病院の経営改善に関する研修が行われてきました。

先日、研修の合間をぬって、スリランカの現地の方御用達の市場(バザール)へ足を運びました。バザールでは小さなお店が軒を連ねており、さまざまなものが売られています。バザールに行くと現地の方々の生活を垣間見ることができるように思います。

バザールで現地の方々にスリランカで話されているシンハラ語を教えていただきました。

ミニシンハラ語講座
こんにちは:アユボワ―ン 
ありがとう:エストゥーティー
私はスリランカが好きです:ママ キャマティ ランカ

その土地で使われている言葉で挨拶を交わすと、現地の方々はとても喜んで下さるのだと、改めて実感しました。 (写真はバザールでの一枚)

ザンビア大統領・総選挙9月20日実施

2011年9月20日に予定されているザンビア大統領・総選挙にあわせ、徐々に街中でもその雰囲気が感じられるようになってきました。

街中には、ポスターや垂れ幕が目立つようになりました。休日や夕方には、支持する政党のTシャツを着た人たちが車の荷台に乗り、太鼓で音を出して街を走ります。

      

一方で、各政党の決起集会が行われ、ヒートした群衆によるデモが時折確認されるなど、JICAや大使館からも緊張感のある連絡が回ってくるようになりました。

 選挙を目前にした数か月で、病院があちらこちらに新規オープンしたり、インフラ設備が急激に整うなど、現政権のアピールも強いうえ、携帯のメールに「MMD(現与党)に投票を!」と呼びかける内容が個人あてに届いたり、政党支持者が個人の携帯電話に直接投票を呼び掛けてくるなど(日本では考えられない類の選挙運動ですが・・・)、各政党の戦略は様々です。

↓↓この写真。よく見ると、選挙活動用のポスターとしては不思議な写真です。人が黙っていてほしいときにとるポーズ(「シーッ」という仕草)です。

 

 

 

 

 

 

 

右上にある緑のポスター「Don’t KUBEBA」は、PF(野党)のポスターで、英語と現地のベンバ語を混ぜて「言わないで!」(=他の人には言わずに投票して!)という意味だそうです。公的機関の人々は、MMDを掲げなければいけないようで、PF支持者であっても公にはできない現実があるようです。

先日のある新聞では、PFの応援活動をしていた人が、警察に取り押さえられ、拷問を受けたという内容の記事が載っていました。(信憑性に関しては不明)

前回の2008年の選挙では、MMDのルピアバンダさん(現大統領)が40,09%の票を獲得し、PFのサタさん(38.13%)を僅差で抑え当選しています。

 今回は、現政権に不満をもつ青年層が有権者の多くを占めることから、結果は予想できないとされています。

 選挙の結果により、大きな暴動のリスクもあり、いろいろと仕事のうえでも影響が及ぶ可能性がありますし、今一緒に仕事をしている人たちの上司(大臣、局長レベル)の人事も懸念されます。

いろんな意味で、大統領選挙が無事に終えられることを祈ります。

辰野

 

スリランカのビナラポヤ

こんにちは。新津です。現在、スリランカに来ております。アフリカの仏語圏9カ国の保健分野に携わる方々18名に対する5S-KAIZEN-TQMの研修中です。 
さて、昨日は満月でした。
現地のスリランカ人から聞いた話だと、スリランカでは満月の日は「ポヤ・デー」と呼ばれ、仏教徒の方々は寺院に行きお祈りをするそうです。昨日はその「ポヤ・デー」の中でも大切な日で「ビナラ・ポヤ」という日だったそうです。そこで、地元の方の案内で仏教寺院に赴きました。寺院では日本の線香とは少し違う香りのお香が焚かれる中、太鼓の音をBGMに、老若男女多くの方々が祈りをささげていました。

スリランカのコロンボの町の中には、仏教寺院の他、ヒンドゥー教の寺院、キリスト教の教会やイスラム寺院もあります。さまざまな宗教が共存している場所だということを実感する日々です。