2015年3月より、ザンビア保健投資支援プロジェクト(2015-2016)が始まりました。
ザンビアはアフリカ南部に位置し、世界遺産のヴィクトリアの滝でも有名な国です。
私は4月半ばより5月下旬まで約1か月半ザンビアに滞在してきました。
初めての滞在でしたが、この季節は日本の初夏のような気候で緑も多く、とても過ごしやすい国でした。
南半球に位置するザンビアは、6月に一番寒い季節を迎えるということで、地方出張に行った際には木々も紅葉し始めていました。アフリカに来てこのような風景が見られるとは思っていなかったので、感動してしまいました。
ザンビアの木々も少し色づいています
さて、様々な国を訪問する中で、その国の食事をはじめ、生活や文化を知ることは大きな楽しみの一つです。
今回は、とある休日にザンビアの主食である「シマ」の作り方を現地スタッフの奥さんに教えてもらいましたのでその様子をレポートします!
シマとは「メイズ」とよばれるトウモロコシの粉で出来ています。
日本人がお米を食べるように、ザンビアの人たちはこのシマを食べています。
ザンビアでは基本的に手で食べます。私は最初はフォークで食べていましたが、途中で手で食べたほうが便利で美味しいと気づき、最終的には出来立てのシマを火傷をしそうになりながらも手で食べるようになりました。
主食のシマとおかず(魚)
人によってトウモロコシの製粉の仕方について好みがあるようで(粗びきや、目が細かいものなど)、夫婦でも好みが違うようです。この点も、日本人が玄米や白米などの好みがあったり、お米の炊き方(水加減)に違いがあるのと似ていると思いました。
シマの出来立てはアツアツのおもちのようで、魚や牛肉、野菜炒め等の塩味の効いたおかずとよく合います。
それでは、作り方を紹介します。
まず、シマの原料であるメイズの粉とお湯を用意します。
火にかける前に、お湯とメイズの粉を混ぜます。
この時点では、おかゆくらいの固さになるように水分を調整します。
その後、火にかけながら混ぜると、だんだん粘度が出てきます。
途中でメイズの粉を追加し、だまにならないようにさらに練ります。
10分ほど火にかけて、出来上がり!そのあと専用のヘラでお皿に盛ります。
思ったよりずっと簡単で驚きました。
作ったシマは、ザンビアで有名なおかず(カペンタという小魚を炒めたものと、フィンクバラという芋虫を揚げたもの!)と共に頂きました。
美味しかったです!
実は最初食べたとき、シマは苦手かな、と思ったのですが、食べ続けると癖になり、
帰国前は毎日食べており、日本にもお土産に持って帰ってきてしまいました。
日本人の口に合うのだと思います。
今回は現地スタッフのお宅に招待していただいたのですが、食べ物を通して現地の生活を垣間見させていただき、とても楽しい時間でした。
そして日本でも同様ですが、誰かと一緒に食事をすると、さらに仲良くなれるのが良いですね!
このようなひとときは、その後の仕事への活力ともなり、とても大事だと実感した一日でした。